豪華絢爛、東照宮めぐり

上野東照宮本殿

東照宮といえば「日光東照宮」が有名ですが、全国には多くの東照宮が存在します。その中から見所のある3ケ所の東照宮を巡ってみます。

【世良田(せらた)東照宮】

東武伊勢崎線世良田駅から徒歩20分です。
世良田は徳川氏発祥の地。徳川家の先祖は上野国・世良田を所領していた新田義季(よしすえ)です。義季はのちに徳川と改名しました。

世良田東照宮は三代将軍家光が日光東照宮の奥社(現在の拝殿)を当地に移築したのが始まりです。(拝観料は300円)

本殿は江戸初期の建立。本殿の彫刻「巣籠りの鷹」は左甚五郎(ひだりじんごろう)作、狩野探幽(かのうたんゆう)画として有名。

本殿と裏にある唐門・拝殿は国重要文化財。

鉄燈篭は高さ5mもある日本一の大きさ。「宝物殿」では文化財に指定された太刀や棟札などが陳列されています。

隣接する長楽寺。新田義季が臨済宗の開祖栄西の高弟栄朝を招いて開基したお寺。東国における禅文化発祥のお寺として知られています。
「三仏堂および太鼓門」「勅使門」は県の重要文化財。

【上野東照宮】

上野公園内にある東照宮。JR上野駅、京成上野駅から歩いてすぐです。

天海僧正によって1627年に創建された「東照社」が上野東照宮の始まり。社殿は三代将軍・徳川家光公が造営替えしたもの。日光まで参拝出来ない庶民のために豪華絢爛な社殿を建立したといわれています。

社殿拝観料500円を支払い中に入ります。(社殿内は非公開)

「拝殿・幣殿・本殿」「唐門」「透塀」は国指定重要文化財。(他にも表参道鳥居、銅灯籠が文化財に指定)
どれもが豪華な彫刻が施され、贅沢に金箔が使用されています。社殿には「金色殿」との別名があります。

唐門には左甚五郎の作「昇り龍・降り龍」の彫刻がみられます。

「ぼたん苑」では9月から10月末にかけてダリア展が開催されています。

【仙波(せんば)東照宮】

埼玉県川越市にある名刹「喜多院」に隣接する東照宮。喜多院の第27世住職天海僧正が徳川家康を祀ったものです。日光、久能山と並び日本三大東照宮の一つ。
西武新宿線本川越駅から徒歩10分、JR川越駅・東武東上線川越駅から徒歩20分です。
本川越駅や川越駅からバスが運行されています。

極彩色の飾りが鮮やかな本殿・唐門・拝殿・幣殿・瑞垣・石鳥居・隋身門のすべてが国の重要文化財。

本殿や拝殿は扉で入れないようになっており扉越しに見るしかありません。

境内にある「開運だんご」でだんごを3本注文。 素朴なしょうゆ味です。店主のお母さんにお茶を入れてもらい、テ-ブルに座って頂きます。帰り際に「またいらっしゃい」と声をかけてもらいました。

今回、ご紹介した東照宮のほかにも静岡県静岡市の「久能山東照宮」など見所のある東照宮がたくさんあります。お出掛けしてみて下さい。