関東近郊の名湧地ランキング

湧水流れる小川

関東近郊の名水・湧水地をランキング。

第五位東久留米市の落合川と南沢湧水群東京都

西武池袋線東久留米から5~30分の徒歩圏内にあります。
南沢緑地内の湧水点からは日量約1万トンの清水が湧出。清流となって落合川に注ぎこんでいます。緑地内は、ここが東京とは思えない幽玄な雰囲気です。

湧水地

「平成の名水百選」「東京の名湧水57選」に選定されています。

住宅地に隣接してこのような景色がみられるのは大変貴重です。

湧水が流れこむ落合川には緑鮮やかな水草が揺らめいています。
浅瀬の川で小さなお子さんでも水遊びできるエリアも。暑い時期には大勢の家族連れが水遊びに興じています。

第四位東吾妻町の箱島湧水(群馬県)

JR吾妻線・小野上駅から徒歩45分。途中から坂道を上って行くので、ちょっときついかもしれません。滝近くに駐車場があります。

箱島不動尊のお堂脇に樹齢400年の大杉。根元からこんこんと水が湧き出ています。日量3万トンもの豊富な湧水は鳴沢川に流れ込み町民の方の飲料水にも利用されています。

近くで見ると物凄い水量です。何故、根元から湧水が・・・不思議ですね。
山に降った雨水が火山灰層に浸透したのち、ここから湧き出ているのだそうです。


ここはちょっとした山奥感があります。下流ではホタルが生息し6~7月頃に飛び交います。

第三位都留市の十日市場・夏狩湧水群(山梨県)

富士急行線・東桂にて下車。住宅街を15分程歩くと柄杓流川(ひしゃくながれがわ)に降りられる道があります。

川岸の岩盤からは幾筋もの湧水が流れ出ています。涼やかさが感じられる光景です。

断崖から流れ落ちる二つの滝。左が次郎滝、右が太郎滝です。

この滝にまつわる伝説「昔、夏狩の家に太郎・次郎という兄弟の盗賊が入りこんだものの、村人に見つかり追い詰められて、二人とも崖から飛び降りて死んだ。太郎が飛び降りたところを太郎滝、次郎が飛び降りたところを次郎滝という」

近くの長慶寺境内ある湧水池には水中花「梅花藻(バイカモ)」が咲き乱れています。

十日市駅近くにある「名勝 田原の滝」

富士山から流れ出た溶岩が作り出した地形に桂川が流れ落ちています。水量の多い時期だったのでものすごい迫力です。

第二位佐野市の出流原(いずるはら)弁天池(栃木県

最寄り駅は東武線佐野駅ですが直接いけるバス路線はありません。
佐野市営バス3.4系統路線で「赤身中学校入口」下車が一番最寄りまで行けると思います。
そのバス停から歩いて20分ほどです。

泳ぐ鯉が浮かんで見えるほどの透明度。本当に感動ものです。お正月の寒い中、ベンチに座って暫く眺めていました。
隣の老舗ホテル「一之館」では湧水を持ち帰ることができます。

朱色鮮やかな社殿の磯山弁財天。約130段の階段を上った小高い丘に建てられています。
鎌倉時代に創建された社殿は釘を一本も使わない「懸造り」。切り立った崖に造られているのに釘を使わないとは不思議ですね。

出流原は美味しい水を使用した豆腐が有名。「名水とうふの里 丁庵」では豆腐やさしみゆばなどが買い求めできます。お出かけの際に立ち寄られてはいかがでしょうか。


「名水とうふの里 丁庵」佐野市出流原1148 ☎0283-25-4701

第一位忍野村の忍野八海(山梨県)

忍野八海は海外にまで知られる観光地。湧水と言ったらやはりここですね。富士急行線富士山駅からバスで23分。

忍野八海には8つの池があり、いずれも国の天然記念物です。

曇りがちな日だったためあまり透明感が感じられませんが、たまに陽が出るとはっとする美しさ。その時はあちこちで歓声があがります。

桜も咲き初め日本らしい風景。これで富士山が見えたら最高なのに。
以前来た時は快晴で富士山もくっきりと見えていました。その絶景に大感動したことを覚えています。

池から水が湧き出す様子がよく見えます。コバルトブル-の池に鯉が浮かんでいます。

さて今回のランキングはいかがだったでしょうか。
また、違ったジャンルでランキングしたいと思います。