関東にある美しい滝・四選

払沢の滝

関東の美しい滝4ヶ所を紹介します。

月待の滝(茨城県大子町)

茨城県大子町にある”裏見の滝”。滝の裏側から流れ落ちる滝を見ることができます。
久慈川の支流・大生瀬川にかかる滝です。JR水郡線「下野宮」駅から徒歩30分。

”日本一やさしい”とは簡単に滝の裏側に入っていけるからだそうです。

月待の滝は高さ17m、幅12mの滝。せり出した岩場から流れ落ちています。
普段は二筋の夫婦滝ですが、水量が多くなると子滝が現れ三筋になります。
そのため安産や子育てを祈る二十三夜講(二十三夜の月の出を待って婦女子が集う)の場とされたことから「月待の滝」と呼ばれるように。
滝の脇に「観音様」が祀られています。

流れの背後に回り込んでみます。裏から滝を見るのは初めてです。

目の前は水のカ-テン。場所によっては水が降りかかってきます。

滝の目前にある蕎麦屋「もみじ苑」で天然水を使用した手打ちそばを頂きました。滝を眺めながら食事ができます。

丸神の滝(埼玉県小鹿野町)

丸神の滝は3段からなる落差76mの滝。埼玉県では唯一「日本の滝百選」に選ばれています。
新緑や紅葉、氷瀑と四季折々に美しい姿を見せる滝です。
県道から約1,5kmの遊歩道が整備されています。

秩父鉄道「三峰口」駅より小鹿野町営バス「日向大谷口」行に乗車し、大森で「白井差口」行に乗り換えて丸神の滝下車。徒歩25分です。

滝を見上げる場所に木製の長椅子があり、暫く座って滝を眺めました。水量は少なめですが、真下から見上げる滝は迫力があります。
山深い場所に位置しているため訪れる人も少ないようです。


遊歩道の入口付近には廃校・両神小学校滝前分校がひっそりと佇んでいました。よく小さな子供たちがこんな山奥まで通ったものです。

洒水の滝(神奈川県山北町)

洒水の滝(しゃすいのたき)は3段の滝で落差114m。この滝も「日本の滝百選」に選定されています。

JR御殿場線「山北」駅から徒歩35分。

私の行った時は落石のため赤橋から先は通行止め。遠目からの滝なので本来の迫力を感じることは出来ません。
滝から流れ落ちる水流は滝沢川となります。透明度抜群の清流です。

この滝には鎌倉時代に名僧・文覚上人が100日間滝に打たれる荒行を行ったという逸話があります。

「日本の名湧水百選」にも選定されていて、水汲み場が用意されています。
いつもの通り、持参のペットボトルに汲ませてもらいます。
岩肌の至るどころから湧き水が流れ落ちています。

払沢の滝(東京都檜原村)

払沢の滝(ほっさわのたき)は全4段で落差62mの滝。遊歩道から見られるのは落差23,3mの最下段のみです。
東京で唯一「日本の滝百選」に選定されています。
冬に凍結する滝として知られ、毎年12月~2月に「払沢の滝冬まつり」が開催されます。
払沢の滝の名称はこの滝の流れ落ちる様が、僧侶の使う払子(ほっす)が垂れたように見えたことに由来します。

JR「武蔵五日市」駅から西東京バス「数馬」行に乗車し、20分で払沢の滝入口で下車。徒歩15分です。(バスによって払沢の滝入口バス停を通過しない場合あり、その時は檜原役場前バス停下車)

檜原村観光協会・発表よると滝の結氷率は20%。もう少し氷瀑した滝が見たかった。
上部にちらりと見えた3段目の滝はけっこう結氷しているようでした。

エメラルドグリーンの滝つぼには大蛇が棲むという伝説が残ります。
この日は滝つぼに氷が浮いていて、神秘的な雰囲気です。

檜原郵便局舎として使われていた建物を移築・復元した雑貨屋さん

「山男のガチャ」、景品にはどんな物が入っているのでしょうか。