醤油の香る街、野田市散歩

茂木佐家住宅

千葉県野田市はキッコ-マンを始めとする醤油メ-カ-によって発展してきた街。江戸川や利根運河の水運で栄えました。
街中に醤油の香りが漂っているような場所です。

「清水公園」では紅葉が見頃を迎えました。この公園は桜の名所として有名です。
東武ア-バンパ-クライン清水公園駅より徒歩15分。

園内を散策するともみじが色づいています。

「花のファンタジア」に入園。ここでは四季折々の花々が楽しめます。
入園料大人500円、「営業時間=9:00~16:15」

やはり11月ともなると花の数は少ないようです。

”モミジと椿”

清水公園には「フィ-ルドアスレチック」や「ポニ-牧場」などの施設もありお子さん連れのご家族で大賑わいでした。

国重要文化財「旧花野井家住宅」(野田市清水902)
流山市にあった花野井氏の住宅を昭和46年、この地に移築。17世紀後半のものと推定される建物です。

現在は野田市郷土博物館の展示施設として無料公開されています。
「休館日=月・火曜日(祝日の場合は開館)・年末年始、開館時間9:00~16:00」

ちょうど、茅葺き屋根(かやぶきやね)の保護のため薪を燃やして家屋内を燻していました。

建物内は煙で充満。ちょっと煙たかったものの、貴重な場面に遭遇しました。

今回の目的地「茂木佐邸(現在は市民会館)」(野田市野田370-8)へ。
徒歩20分あまりで到着。東武ア-バンパ-クライン野田市駅または愛宕駅からは徒歩8分です。

この建物は大正13年に醤油醸造家の茂木佐平治の邸宅として建てられました。
現在は野田市が管理し無料で一般公開。平成9年に国の登録有形文化財に指定されています。
「見学時間=9:00~17:00,休館日=火曜日、年末年始」

「まちなかガイド」さんに案内をお願いしました。まずは庭園を案内して頂きます。


庭では偶然にも百年に一度しか花をつけないといわれる”竹の花”がみられました。
稲の穂に似た花です。花といわれないと全くわかりませんね。

続いて邸宅内へ。邸内の天窓や照明、障子など至る所にはモダンな造作が施されています。思った以上に広大な邸宅です。

この建物は「天皇の料理番」や「赤い霊柩車」などドラマやCMのロケ地になっています。
将棋の名人戦や竜王戦の会場にも使われました。元羽生名人ほか棋士の色紙が飾られています。

予定に入れていた「上花輪歴史館」(野田市上花輪507)は残念にも休館日でした。
上花輪村の名主で醤油醸造家の高梨兵左衛門家の屋敷を歴史館として開館。庭園を含めた屋敷全体が国の文化財(名勝)に指定されています。

ここから歩いて野田市駅に


駅近くにはキッコ-マンが運営する「もの知りしょうゆ館」があります。(現在、コロナ感染防止のため休館)
館内の「まめカフェ」はおせんべい焼き体験やしょうゆアイスクリームが楽しめるカフェ。
見学後のお土産に醤油瓶が頂けます。

工場見学は予約制になっているので事前に確認して下さい。
「問い合わせ先・予約 04-7123-5136(休館日を除く9:00~15:00)」

市内で他に訪れたいスポットを紹介

愛宕神社「野田市野田725」本殿の透かし彫りの彫刻が有名

毎年7月の夏祭りに行われる「野田のつく舞」は国の無形民俗文化財。ぜひ一度見てみたいと思っています。

興風会館(こうふうかいかん)「野田市野田250」ルネッサンス風の建物で国登録有形文化財に指定。講演会や展示会などに利用されています。