箱根の旧街道を往時の旅人に思いを馳せながら歩きます。まずバスで箱根港に向かい、そこから石畳の旧街道を箱根湯本まで下ります
伊豆登山鉄道箱根湯本駅から「箱根町港」、「箱根関所跡」行バスに乗車し、30分で下車。
「芦ノ湖」に浮かぶ水中鳥居の写真を撮るため、箱根町港→元箱根港の遊覧船に乗船

水中鳥居は昭和27年に建てられたもの。吉田茂元首相の直筆「平和」と書かれた額が湖に向かって掲げられています

短いクル-ジングを終え、箱根神社へ

本殿に向かう階段の両側には杉の大木が並び荘厳な雰囲気

水舎では「龍神水」と呼ばれる湧水が流れ出ています。龍神水で口を漱げば一切の不浄を洗い清めると言われています


湖沿いにある平和の鳥居。今、SNS映えスポットとして人気の場所。大勢のカップルさんが写真撮影のために列を作っていました

神社から芦ノ湖・遊覧船を見る

旧街道の入口


ここから箱根湯本まで3時間かけて歩きます。(看板には湯本まで2時間とありますが、それは江戸時代の方々が歩いたペ-スではないでしょうか)
前日に雨が降ったので石畳がつるつる滑ります。ちょっと危険なので慎重に歩みを進めます。なるべく石には乗らないように両端の土の部分を歩きました

石畳を苦労しながら歩いて、やっと「甘酒茶屋」に到着
この茶屋は江戸時代にタイムスリップしたような茅葺屋根の建物

この甘酒茶屋は大変歴史のある茶屋。名物の甘酒や力餅を求めて多くの人々が訪れます

甘酒を一杯注文。ここの甘酒は砂糖を使用せず米麹だけで甘さをだしているそうです。製法は江戸時代からずっと変わっていないとのこと。甘酒は栄養満点で疲労回復に大変効用があります

甘酒に元気をもらいまた歩きます。畑宿の手前からまた石畳が暫く続きます
滑りやすく歩きにくいのは相変わらず。ただ苔むす石畳は風情ある光景です

畑宿の「一里塚」。畑宿は箱根寄木細工の発祥の地

更に1時間あまり歩いた所で寄りたい場所が
旅館「天成園」の庭園には二つの素晴らしい滝があります。「飛えんの滝」と「玉簾(たまだれ)の滝」です
玉簾の滝は幾筋もの流れが玉簾のように散って落ちていきます。落差8m、幅11mの小さな滝ですが、その優雅な姿には魅了されます
「飛えんの滝」の方は人工的に復元された滝。庭園は誰でも無料で見学ができます


水が透き通っており悠々と泳ぐ鯉が浮かんで見えます。飛び石を渡り滝の間近まで行くことができるので、そこで記念写真を撮っている方も
今や箱根でも人気の観光スポットになりました
ここでは「延命の水」という湧き水が自由に飲むことができます


箱根湯本駅までもう少し歩きます。箱根旧街道の全行程を歩くのは結構大変です
途中で疲労を感じた場合はバスの利用も考えられます。1時間に2本程度で運行しています
元箱根~甘酒茶屋間は石畳の風情が色濃く残っており、歩いて30~40分程。このコ-スを歩くだけでも旅人気分を味わうことができるのでお勧めです