「チャツボミゴケ公園」は群馬県中之条町にある公園。行ってみたい秘境地として人気があります。公共交通機関はなく車以外にアクセス方法はありません。
草津温泉にあるホテルで「チャツボミゴケ公園」の無料送迎があり、それを目当てに宿泊しました。
チャツボミゴケ公園には鉄鉱石の鉱床があり、昭和41年まで露天掘りによる採鉱が行なわれていました。
その露天掘り跡のくぼみにチャツボミゴケが自生しています。全国でもこれほど広範囲に自生するのは珍しく本州ではここだけ。
このコケは酸性の水が流れる所にだけ生育します。 国の天然記念物です。
(この公園は12月~4月下旬の間は冬季休園します)
入園料大人600円。「穴地獄」がある公園の最奥まで20分ほど歩きます。(園内専用のバスで送迎も可)
入口付近にある「温泉大滝」。温泉が流れる落差15m、幅20mの滝です。遊歩道の途中にはいくつもの小さな渓流爆があります。
沢沿いを歩いているとレンゲツツジが満開です。チャツボミゴケ公園のレンゲツツジは初夏から夏にかけて見頃になります。
チャツボミゴケとのコントラストが美しいですね。
「穴地獄」は草津白根山の噴火によってできたすり鉢状の穴。そこからは酸性の鉱泉が湧き出ています。
穴に動物が落ちると抜け出すことができず死んでしまうことから穴地獄と名付けられました。
最近メディアでもパワ-スポットとして度々紹介されています。
穴地獄を一周するように木道が敷かれ、間近に美しい苔が観察できます。
遊歩道の高台からは「穴地獄」の全容が見られます。
ビロ-ドのようなチャツボミゴケ。以前、ここで採掘されていた鉄鉱石はもともとチャツボミゴケだったといわれています。
今、美しいチャツボミゴケがいつか鉄鉱石になるのかと思うと不思議です。
ここは隣接する「芳ケ平湿原」とともに2015年、ラムサ-ル条約に登録されました。
チャツボミゴケ公園は世界にも認められた貴重な場所です。