秀麗富岳十二景「岩殿山」

岩殿山・稚児落し

山梨県大月市にある標高634mの「岩殿山」
JR中央線・大月駅からは目前に聳え立つ岩殿山の姿がみられ、アクセスは抜群です。岩殿山頂までは徒歩1時間ほど。


「秀麗富岳十二景」に選ばれていますが、当日は天気に恵まれず富士山はみられません。美しい富士山を楽しみにしていたので残念。
岩殿山の登山ル-トにはスリリングな鎖場が続いています(鎖場を避ける迂回路あり)。鎖場の登竜門として恰好の場所です。


登山路に入ってすぐにある「ふれあい館」。大月市出身の山岳写真家・白籏史朗氏の写真を展示(有料)。2Fには展望室があります。
背後には覆いかぶさるような岸壁「鏡岩」

岩殿山の山頂に「岩殿城」の本丸跡があります。
「揚城戸跡」は本丸を守る関門で、巨大な自然石を利用して城門を築きました。

本丸跡に立ち寄ってから、兜岩方面の分岐まで戻り「稚児落し」に向かいます。

「鎧岩」にある最初の鎖場を通過し、「兜岩」の斜面をトラバ-ス。幅30~50cm程の小径で片側は断崖絶壁、ここは手すりにつかまり慎重に進みます。そして最後に高さ10mくらいある垂直の鎖場。
写真撮影の余裕はありません。

稚児落しの手前では、低山ながら素晴らしい展望が広がります。

「稚児落し」の悲話

武田氏の家臣・小山田氏の岩殿城が織田氏に攻められ落城。乳飲み子を背負って逃亡した小山田氏の側室が敵に追われ、岸壁にさしかかった所で同行の家臣が泣き叫ぶ乳飲み子を断崖絶壁から投げ落とした。

この逸話からこの岸壁が稚児落しと名付けられました。

断崖上からの眺めは大迫力。滑落防止用の柵など一切ありません。私には下をのぞき込む勇気はありません。
ここで昼食にしましたが、何かおしりの辺りがムズムズして落ち着きません。
早々に昼食を済ませて下山しました。

現在、登山ル-トの一部が崩壊のため通行止めになっています。お出かけの際は事前に確認して下さい(大月市観光協会0554-22-2942)