皇居周辺の「皇居東御苑」と「北の丸公園」を散歩します。
まず「二重橋」へ。いつもですと外国から来られた観光客で賑わっていますが、時節がらかひっそりとしています。
手前に石橋、奥に鉄橋があり、この二つの橋を総称して二重橋といわれています。
東京メトロ「二重橋前」や「桜田門」駅から歩いてすぐ。

ジョギングされている方たちに交じり、少し歩いて大手門から「皇居東御苑」に入園。
旧江戸城の本丸・二の丸や三の丸の一部を整備して一般公開(無料)されています。

「百人番所」は本丸・二の丸に通じる大手三之門を警護していた番所。鉄砲百人組と呼ばれる甲賀組や伊賀組などが昼夜交代で警護にあたっていました。
「大番所」は本丸に続く中之門警備のための詰所。


本丸跡は解放感いっぱいの広場

「富士見多聞」の内部が公開されています。
多聞とは城郭の石垣上に建てられた長屋で、強固な防御施設。旧江戸城で現存するのは富士見多聞だけ。


「天守台」は上に登ることができます。この天守台は高さ11m、東西約41m、南北約45mの大きさを誇り、御影石でできています。
ただここに天守閣が築かれたことは一度もありません。



令和の大嘗祭(だいじょうさい)で使われた大嘗宮は本丸跡に造られました。大嘗祭は新しく天皇が即位した時に行われる皇室行事。
(次の画像は大嘗宮が一般公開された時のもの)



この時、二の丸跡「諏訪の茶屋」付近では美しい紅葉が見られました。二の丸跡は隠れた紅葉名所です。


北詰橋門から隣接する「北の丸公園」に移動します。


北の丸公園には「日本武道館」や「科学技術館」など馴染みのある施設があります。「千鳥ヶ淵」は桜の名所として有名ですね。

「旧近衛師団司令部庁舎」は赤色が目立つ洋風のレンガ建築。明治43年竣工、軍事関連施設として使われてきました。

国重要文化財「清水門」には石段も現存しています。江戸当時の風情が感じられる場所です。



同じく国重要文化財「田安門」は旧江戸城最古の城門

田安門を出たところに明治4年建造の常夜灯があります。靖国神社に祭られた霊のために造られました。
常夜灯の向こうには「品川弥二郎」と「大山巌」の銅像。お二人共、幕末に活躍された偉人です。

皇居周辺には靖国神社や国会議事堂などまだまだ見所があります。気軽にお散歩するには良い場所です。