初めての伊香保温泉、日帰りで男一人旅に出ます。
上野から高崎乗り換えで渋川下車。行程2時間15分。渋川駅からは「伊香保温泉」行バスに乗車し22分で終点下車。すぐに石段街に向かいます。
石段街の手前にある観光名所「伊香保関所(伊香保口留番所)」


江戸時代に三国街道の裏往還要所として設けられた関所。復元された関所を資料と共に無料公開しています。
隣接する「ハワイ王国公使別邸」。現在のアメリカ合衆国・ハワイ州がまだ独立国家だった頃に公使が使用していた建物。こちらも見学無料です。

石段街を上って行きます。


石段街は頂上の伊香保神社まで365段の階段が続いています。
石段の始まりには歌人・与謝野晶子の詩「伊香保の街」が彫られています。温泉街が365日賑わうようにとの願いが込められています。
自分の誕生日と同じ数(元旦から自分の誕生日までの日数)の階段上で記念写真を撮るのが流行りなのだそうです。

石段街の射的場は観光客で賑わっています。
石段街では食べ歩きが人気。熱々で味のしみ込んだ「玉こんにゃく」が一番人気です。
伊香保は「温泉まんじゅう」発祥の地。まんじゅう屋が数件ならんでいます。石段頂上近くの「勝月堂」で”湯乃花まんじょう”をお土産に購入。

石段の脇には源泉地から各宿泊施設にお湯を配給するための水路が通っています。所々にお湯が流れる様子を見られるように「のぞき窓」が設置されています。


石段街を振り返ると素晴らしい眺望が広がります。伊香保は標高700mに位置する温泉場。
石段を上り切ると「伊香保神社」

境内を通り湯元通りを歩いて行くと紅葉名所として有名な「河鹿橋(かじかばし)」に到着。

ここはカップルさんが多いですね。仲良く記念写真を撮っています。観光客がいないチャンスを見計らって橋を渡ってみました。

橋から川を覗くと川底が茶色に濁っています。温泉成分によってこのような色に。

新緑の「河鹿橋」もいいですね。
ここから奥へ行くと「伊香保温泉飲泉所」


自由に源泉”黄金の湯”が飲めます。ちょっと口に含んでみましたが、とてもサビ臭くて飲めません。
突然、スコ-ルのような雨。しばらく東屋で雨宿り。静寂の中ただ一人で佇んでいるとふっと”思えば遠くに来たもんだ~♪”と口ずさんでいました。旅の郷愁が感じられるひと時です。
最後の目的地「徳富蘆花記念文学館」へ
小説「不如帰(ほととぎす)」で有名な徳富蘆花。自然豊かな伊香保が気に入り度々訪れていた縁で記念館がオープン。
蘆花が伊香保の定宿としていた旅館の離れが移築・復元されています。


今日一日、伊香保一人旅を楽しむことができました。女性一人の観光客は多く見かけましたが、男性では私一人。ちょっと肩身が狭い思いをしました。