水墨山水画の世界「龍王峡」

龍王峡

栃木県の「龍王峡」は海底火山の噴火により噴出した火山岩を鬼怒川の流れが浸食してつくられた渓谷。
川治温泉と鬼怒川温泉の間およそ3kmに及びます。
秋には紅葉が美しい場所。見頃は10月下旬~11月中旬です。

龍王峡という名は、その光景が龍がのたうつような姿に似ていることから名付けられました。
野岩鉄道・龍王峡駅を出ると食事処やお土産屋が並んでいます。その脇から鬼怒川に降りて行きます。

10分ほどで「虹見の滝」が見えてきます。落差20m、水量豊富で迫力ある滝。
滝に光が差し込んだ時に虹が美しく見えたことから、虹見の滝と呼ばれました。
五龍王神社からは間近に滝が眺められます。

神社の少し手前には河原へ降りていける道が。間近に鬼怒川の清流が眺められます。

「虹見の橋」から見る滝。岸壁に建つ五龍王神社の社が見えます。

「虹見の橋」から上流の風景も圧巻。遠くに「むささび橋」が見えています。

むささび橋まで20分ほど遊歩道を歩きます。

歩く途中ではブナやナラ、モミジなどが織りなす紅葉が目の当たりにできます。

むささび橋からの眺め。初めてこの光景を見た時の感動は今でも忘れません。
新緑が美しく山水画を思わせるような景観でした。ここからは四季を通して素晴らしい眺望が望めます。

「むささび茶屋」で渓谷を観ながら、名物の”味噌おでん”を頂きます。

ちょっと先の「大観」、巨岩・奇岩が創り出す雄大な渓谷美。


むささび橋を渡り、対岸の遊歩道から虹見の滝まで戻ります。
「底なし沼」と言われる不気味な名称の小さな湿地帯。ここは絶滅危惧種のモリアオガエルが生息している場所です。

遊歩道から少し離れると断崖絶壁の場所もあり注意が必要です。

龍王峡は何度訪れても新たな感動がもらえる場所。気軽にハイキングができるので是非足を運んでみて下さい。