東京都内にある3ヶ所の「幻の駅」を紹介。
京成電鉄にはかつて日暮里駅~上野駅の間に「博物館動物園」駅がありました。
上野恩賜公園内のある博物館や動物園を利用する人達の最寄り駅。
ホ-ムが短く、4両編成の列車しか停車できないといった事情もあり、2004年に廃止。
2018年、歴史的価値をもつ建造物として「東京都選定歴史的建造物」に。鉄道施設としては初めての選定です。
東京芸術大学が主催するイベントで「博物館動物園」駅が特別公開されました。
(2018年11月23日~2019年2月24日、画像はその時のものです)
東京芸術大学と京成電鉄は上野エリアの観光の振興のため協力関係にあります。その一環のイベントとして「博物館動物園」駅を公開。
階段の踊り場では「博物館動物園」駅の歴史に関するスライドを上映。
「旧改札」。電車の中からも一瞬ですが、この駅を確認する事ができます。
「切符売り場」
壁に描かれた”落書き”も当時のまま。あえて消さないようです。
またいつかこの駅を公開してほしいですね。
国鉄「万世橋」駅はかつて中央本線にあった駅。現在の神田駅と御茶ノ水駅の間にありました。神田駅や秋葉原駅の開業により利用者が次第に減少。
1936年、東京駅から鉄道博物館が移転。駅舎は解体縮小され博物館の一部となりました。その博物館も埼玉県さいたま市に移転したため2010年に駅舎の全てが取り壊しに。
2013年、万世橋駅遺構を整備して「マチキュ-ト神田万世橋」が開業。万世橋の遺構が一般に公開されています。
万世橋駅が開業した当時(1912年)から残る1912階段。ながい年月を感じさせる壁のタイルもそのままの状態で保存されています。
ホ-ムから見下ろす階段
鉄道博物館の開業に伴ってつくられた1935階段。博物館に直結していました。
万世橋の開業時に作られたホームを整備しデッキとしてよみがえりました。ガラスで囲まれた「展望デッキ」から行き交う電車が見られます。
電車を間近に見ながら食事ができるカフェも併設。カフェ・レストランの詳細についてはこちらで確認して下さい。
かつてのJR中央線・国立駅、平成30年から復元工事が始まり令和2年に情報発信拠点として一般公開されました。
赤い三角屋根が特徴の駅舎。英国風住宅のようなデザインはインスタ映えすると人気です。
国立市の歴史や文化に関するパネル・模型などの展示をはじめ、待ち合わせや休憩場所としても利用されています。
「まち案内所」スペ-スも備えられています。