初夏、新緑眩い昇仙峡に行ってきました。
上野を6時30分に出発し甲府には10時頃に到着。行程約3時間です。
甲府駅南口から「昇仙峡」行のバスに乗車、60分で「滝上」にて下車です。
まずバス停すぐの「影絵の森美術館」に入館。この美術館には藤城清治さんの影絵が展示されています。以前に那須高原の「藤城清治美術館」に行って以来ファンになりました。
光と影によって生み出される幻想的な影絵の世界は多くの人を魅了します。
年甲斐もなくメルヘンの世界に引き込まれます。


滝上エリアから下りながら「長とろ橋」まで歩きます。約1時間30分の道のり。まず最初の見所スポット「仙娥(せんが)滝」へ
土産店や飲食店が並ぶ商店街から坂道を降りて行くと大きな水飛沫の音がしてきます。

岩がせり出した場所もあり頭をぶつけようにないように注意します。

仙娥滝は落差30mで「日本の滝百選」に選ばれた名瀑。マイナスイオンが辺りいっぱいに充満しています。


更に先に進むと昇仙峡のシンボル「覚円峰」が見えてきます。その昔、覚円禅師が数畳の広さの頂上で修行したことからその名が由来します。

「石門」は複数の岩石で構成されており上の巨岩が門のようにぶら下がっています。
その先端はわずかに隙間があり不安定さがスリリングです。

遠目に見る覚円峰。「夢の松島」といわれる絶景です。中国の水墨画に描かれているような景色ですね。

清流沿いに続く渓谷美は以前「全国観光地百選 渓谷の部第一位」に選ばれています。


渓谷沿いに名のついた奇石が数多くあります。石の名がわかるように看板が設置。これらの奇石を探しながら散策するのも楽しみのひとつです。
新緑の景色を楽しみながらあっという間に終点「長とろ橋」に到着。
初夏で気温も高かったですが、時折涼しい風が吹き心地よく歩くことができました。
最寄りのバス停「昇仙峡口」から甲府駅に戻ります。

駅前の信玄像は甲府市のシンボル。


駅前広場にある国重要文化財「藤村記念館」。明治8年に旧睦沢村に建てられた睦沢学校校舎を移築したもの。風情ある洋風建築です。内部の教室も復元されています。(見学無料)
駅からすぐの舞鶴城址(甲府城)。石垣や大手門、櫓が復元されています。
この甲府城は武田氏とは全く関係がありません。武田氏滅亡後に豊臣秀吉の命により徳川氏対策として築城されました。「日本100名城」に選定されるだけあって見ごたえ十分です。



駅前に戻り山梨名物ほうとうの名店「小作」で夕食を取ります。一番人気の”かぼちゃほうとう”を注文。山梨に来るとほうとうか吉田うどんが食べたくなります。
甲府を一日満喫して帰途に着きます。