重要文化財に指定されているモダンな建物を訪ねます。
明治生命館(千代田区丸の内2-1-2)
明治生命館は昭和9年に竣工し、戦後はGHQ(連合国軍最高司令部総司令部)に接収されました。昭和初期の建物として初めて国の重要文化財に指定されています。
外観は5階分のコリント式列柱が並ぶ古典主義のデザイン。
現在は「明治安田生命保険相互会社」の本社ビルとして現役で利用されています。

外灯もおしゃれ

一階の店頭営業室や二階の会議室などが一般公開されていますが現在、公開は中止されています。詳細は明治生命館見学の仕方で確認して下さい。
資料・展示室では明治生命館の歴史や建築に関して紹介しています。

一階店舗営業部は吹き抜けになっており、二階には吹き抜けを囲んで回廊があります。

二階の第一会議室

エレベーターホールも洗練されたデザインです。

天井にはアカンサクの花模様が施されています。


旧東京音楽学校奏楽堂(台東区上野公園8-43)
上野恩賜公園の一角に位置します。明治23年に建築された日本最古の音楽ホ-ル。東京芸術大学の前身、東京音楽学校の奏楽堂でした。
現在は一般公開されています。入館料は一般300円。公開日などの詳細は公式HPで確認して下さい。

玄関脇には東京音楽学校の卒業生「滝廉太郎」のブロンズ像があります。

二階ホ-ル・舞台の正面にあるのは日本最古のコンサ-トオルガン

このホ-ルでは定期的にコンサ-トが行われています。

迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂2-1-1)
迎賓館赤坂離宮は明治42年に「東宮御所」として建設されました。日本で唯一のネオ・バラック様式の宮殿建築物です。
現在は外国からの賓客をもてなす施設として使用されています。平成21年に国宝に指定されました。

「主庭」の大噴水では豪快に水が噴き出ています。

見学は予約制です。参観料金は本館・庭園見学の場合は一般1500円(和風別館を含めた場合2000円)。
開放日・見学時間・注意事項などの詳細は「赤坂離宮・見学に関して」で確認して下さい。

館内は撮影禁止です。金箔が施された石膏レリ-フの浮き彫りが特徴の「彩鸞(さいらん)の間」、国の公式晩さん会に使用され、花や鳥の七宝焼きが飾れている「花鳥の間」、舞踏会のために作られ、豪華なシャンデリアが吊るされている「羽衣の間」、どこをとっても豪華絢爛です。

自由学園明日館(豊島区西池袋2-31-3)
自由学園は大正10年に女学校として設立。明日館は設立時の校舎です。
建築界の巨匠フランク・ロイド・ライトとその弟子・遠藤新の設計。
中央棟・西教室棟・東教室棟の3棟が前庭を囲むように「コ」の字型に配置されています。
平成9年に国の重要文化財に指定されました。
入場料は500円、喫茶付(コ-ヒ-または紅茶・焼き菓子付)は800円。
夜間見学日もあるので、開館日や開館時間など詳細は公式HPで確認して下さい。

ホ-ルは女学校当時、毎朝の礼拝をしていた部屋。幾何学模様の窓が特徴です。
六角形の背もたれがある椅子はライトもしくは遠藤新のデザインだそうです。

全生徒が集まって昼食を取ることは自由学園の教育方針。そのため食堂が重要視され校舎の中心に設計されています。

食堂は外光を巧みに取り入れています。丸い照明はライト自身のデザイン。この食堂が一番のおしゃれ空間でした。

「廊下」

館内は結婚式場やコンサ-ト会場などにも使用されています。