房総風土記の丘・房総のむら

房総のむら

千葉県栄町にある「千葉県立房総のむら」はモノづくりの実演見学や体験ができる野外博物館。
園内は江戸時代の町並みや農村を再現。タイムスリップしたような気分になれる場所です。度々、映画やドラマのロケ地としても使われているようです。

JR成田線「安食」駅からちばこうバス(京成タクシ-成田)「竜角寺台車庫」行に乗車し、10分で房総のむらバス停で下車。

入口手前にある管理棟は2代目の千葉県会議事堂を再現したもの。趣のある洋風建築物です。入園料大人300円。開園時間などの詳細は公式HPで確認して下さい。

本日行われる実演や体験の案内板

すぐに商家の町並みが現れます。江戸時代末期の頃を忠実に再現

魚屋や薬屋など20数棟が建ち並び、まるで時代劇のセットのようです。

この日は樽作りや畳作りの実演・体験が行われていました。

江戸情緒が感じられる場所も随所に見られます。

商家の町並みを離れ「武家屋敷」へ。
佐倉藩の中級武士の屋敷を再現。ここの離れでは「茶の湯体験」(有料)ができます。

「上総の農家」の屋敷の前には畑が広がり、江戸時代の農村風景が見られます。冬の時期なので植えられている作物は少ないようです。
江戸時代後期に建てられた大網白里市の秋葉家の主屋と市原市の内藤家の長屋門や土蔵をモデルとしています。

バイパスを跨ぐ陸橋の先には下総と安房地方の農家が再現されています。園内は農村エリアのスペ-スが多くとられています。

「下総の農家」は江戸時代中期に成田市で名主を務めていた平山家がモデル。

薪を収めておく木小屋や作業小屋

「安房の農家」は江戸時代後期に建てられた南房総市の平野家がモデル

ボランティアの皆さん方による「災いよけ」のしめ縄作りが行われていました。

「水車」、「おまつり広場の歌舞伎舞台」

道々には災いを避ける飾りが吊るされています。
藁で作った大きな蛇を村境の木の上に取り付ける「辻切り」、魔物が嫌うという藁で作った”たこ”や”エビ”などを吊るした「道切り」

房総のむらと隣接する「風土記の丘エリア」。文化財に指定された建築物や飛鳥時代の古墳群を見ることができます。

国重要文化財「旧御子神(きゅうみこがみ)家住宅」
江戸時代中期、成田市にあった安房地方の典型的な民家

県重要文化財「旧平野家住宅」
江戸時代中頃に富津市で代々名主を務めた旧家の民家

国重要文化財「旧学習院初等科正堂」
明治32年に、学習院初等科の講堂として建てられました。西洋建築のデザインを取り入れた貴重な講堂建築

「龍角寺古墳群」は115基の古墳で構成。敷地内には78基が保存されており、遊歩道を歩きながら観察ができます。

復元された古墳「第101号古墳」。発掘調査を基に120体以上の埴輪が発掘された位置に置かれています。

”房総のむら”から6kmあまり離れた水田地帯の中に白鳥の渡来地「白鳥の郷」(印西市笠神)があります。
毎年1,000羽ほどの白鳥が越冬のため飛来します。

約30年前、偶然に6羽の白鳥が水田に降り立ちました。
水田を管理する方が毎日決まった時間にエサを与え続け、その結果徐々に飛来する白鳥が増えていきました。
今では関東一の白鳥飛来地です。