標高2057mの「大菩薩嶺」は、初心者から上級者までハイキングが楽しめる山。
中里介山の小説「大菩薩峠」によって一躍有名になりました。「日本百名山」の一つに数えられています。
JR中央本線「甲斐大和」駅から英和交通バス・大菩薩上日川峠線に乗車し、35分で木屋平バス停で下車。大菩薩峠まで最短距離で登られる方は終点の上日川峠まで乗車します。
(バスの運行数は上下とも非常に少ないので事前に確認が必要です)
本日は木屋平バス停(石丸峠入口)→石丸峠→熊沢山→大菩薩峠→大菩薩嶺→上日川峠バス停のル-トで昼食時間を含め約4時間の行程です。
木屋平バス停から少し歩くと急峻な山道に入って行きます。途中には何か得体の知れない動物の骨が転がっていました。ちょっと不気味です。このあたりは大型の野生動物も多いので注意が必要です。
登り切ったところから大菩薩湖が望めます。
登山道には苔むした石がごろごろ転がっています
石丸峠付近は草原となっており、一挙に視界が広がります。ここでは野趣あふれる景観が楽しめます。
大菩薩峠の介山壮は宿泊や食事ができます。お土産も扱っており「百名山バッチ」を購入
「中里介山の記念碑」
尾根上を歩いて大菩薩嶺の頂上に向かいます。この稜線が一番のビュ-スポット
振り向いて見た介山荘。解放感ある雄大な景色です。来てよかったと思える瞬間です。
反対側は「さいの河原」。ここには避難小屋があります。
大菩薩嶺の頂上で昼食をとります。登山者も少なく静かです。
ここから登山道を下り上日川峠バス停まで歩きます。
大菩薩峠にほど近い西沢渓谷もお勧めの場所です。
「西沢渓谷」は国内屈指の渓谷美を誇る景勝地。エメラルドグリ-ンの清流は息をのむ美しさです。
渓流ではいくつもの滝が見られます。特に「七ッ釜五段の滝」はそのダイナミックな姿から「日本の滝百選」に選ばれています。
数多く訪れた絶景スポットの中で最も感動した場所の一つです。
JR中央本線「山梨市」駅より山梨市営バス西沢渓谷行に乗車し、終点で下車です。
渓谷沿いには遊歩道が設けられています。
西沢渓谷入口→三重の滝→竜神の滝→恋糸の滝→貞泉の滝→七ッ釜五段の滝の行程を2時間かけて歩きます。
帰りは「旧森林軌道跡」につくられた遊歩道を歩いて渓谷入口まで戻ります。
「三重の滝」はその名の通り三段になっており、全体で10mの落差があります。最初にこの優美な滝を見た時の感動は忘れません。
「竜神の滝」は落差6mで上の釜から勢いよく下の釜に流れ落ちています。
「七ッ釜五段の滝」は西沢渓谷を代表する滝。その名の通り七つの釜と五つの滝からなります。一度に全景を見ることはできませんが、いくつかの展望スポットから澄んだエメラルドグリ-ンの釜が見られます。
展望台からの眺め
旧森林軌道は旧三富村と塩山市をむすんだ全長36kmのトロッコ電車。西沢・東沢一帯の木材搬出の役目を担っていました。この軌道跡を2時間かけて歩きます。
「大菩薩峠」、「西沢渓谷」は山梨県が誇る絶景スポット。歩くのが苦手な方でも車や公共交通機関を上手に使い、コ-スを短縮するなどの工夫をしてお出掛けしてみて下さい。