宇都宮市の大谷地区は大谷石の採掘で栄えた場所。大谷石の柔らかい石質が独自の景観を創り出しています。その奇観スポットを巡ってみます。
「大谷寺」は坂東三十三観音、第十九札所のお寺。
創建は奈良時代末期から平安時代初期といわれています。
JR宇都宮駅より関東バス「立石」行に乗車し、30分で大谷観音バス停下車。
本堂の上に大谷岩が屏風のように覆いかぶさっています。ちょっと驚きの奇観です。
拝観料大人500円「拝観時間=9:00~16:30,休業=木曜日」
岸壁に彫られた摩崖仏「千手観音像」は弘法大師の作と言われています。間近に見上げると、その荘厳な佇まいに厳粛な気持ちになります。
同じく石仏「釈迦三尊」、「薬師三尊」、「阿弥陀三尊」と共に国の重要文化財。
この石仏は「バーミヤン石仏」と共通点がみられ、日本のシルクロ-ドといえるでしょう。
壮大な神秘の世界が感じられる場所です。
「秘宝館」では約11,000年前縄文時代の人骨が展示されています。
お堂の地下から発掘されたもの。日本人の遥かなる祖先の姿です。
「観音堂」、伝説の白蛇が祀られています。
庭園に咲くヤマユリ
名勝「御止山」、自然の大谷石奇石群と松が織りなす景観が「陸の松島」と称賛され、国の名勝に指定。
江戸時代、日光輪王寺の御用山だったため、一般の人々の立ち入りが禁止されていました。
そのため「おとめやま」と呼ばれることに。
頂上までは歩いて15分。平和観音の後ろ姿が見られる場所があります。
大谷寺と隣接する大谷景観公園のなかに鎮座する「平和観音」
6年の歳月をかけ手彫りで造られた、高さ27mの観音像です。
太平洋戦争の戦没者供養と世界平和を願って彫刻されました。
観音像の途中まで階段で上ることができます。
公園内の奇石群
大谷石が美しい「カトリック松が峰教会」(宇都宮市松が峰1-1-5)