霊峰「大山」の紅葉ライトアップ

大山寺の紅葉

「大山」は”丹沢大山国定公園”のなかに位置し、県内有数の紅葉名所です。紅葉時期にはライトアップも行われ大勢の観光客が訪れます。

小田急電鉄が発売しているお得チケット「丹沢大山フリ-パス(2520円)」を利用。
小田急線伊勢原駅より「大山ケ-ブル」行バスに乗車し、20分で終点下車。

バス停からケ-ブル乗り場まで「こま参道」を15分ほど歩きます。
参道には大山名物”とうふ料理”の食堂やお土産店が軒を連ねています。お土産店の店先には見るからにカラフルな”大山こま”が売られています。

大山のケ-ブルカ-は2016年「グットデザイン・アワ-ド」を受賞したかわいい車体

ケ-ブルカ-に乗り途中下車して「大山寺」に向かいます。このお寺は真っ赤に紅葉するモミジが有名です。

本堂に上っていく階段の両側にはモミジが色鮮やかに紅葉しています。

「かわらけ投げ」は厄除け・開運を願って天干しの土器を丸い的に向かって投げます。投げて・砕いて厄を落とし、的に通して願いが叶うとされています。
(本堂の受付で土器の小皿2枚、300円で購入できます)

ヘルメット被ったかわいいお地蔵さん

再びケ-ブルカ-に乗り阿夫利神社へ

阿夫利神社は古くから関東総鎮護の霊山。
庶民からの信仰も厚く、人々は「講」という組織を作り大山へ参拝しました。

平成28年に「大山参り」の歴史が日本遺産に認定。
「大山詣りのため職人たちが巨大な木太刀を江戸から担いで運び、滝に身を清めてから山頂をめざして木太刀を奉納する」というストーリー。

阿夫利神社からは江ノ島はもちろん、晴れた日には房総半島や伊豆大島まで眺めることができます。
この眺望が2017年ミュシュラン・グリ-ンガイドで2つ星を獲得しました。

拝殿の横にある神社直営のカフェ「茶寮 石尊(せきそん)」
眺望を楽しみながらドリンクなどが頂けます。最近メディアでも度々紹介されています。

境内の紅葉

ライトアップされるまで「見晴台」に行ってみます。多少のアップダウンがある道を30分歩きます。

「見晴台」にはベンチとテーブルが並んでいます。日向薬師に向かうハイキングコ-スの中継点。景色を楽しんだ後、再び阿夫利神社に戻ります。

阿夫利神社の拝殿地下から湧き出る「神泉」。拝殿の横に水汲み場の入口があります。

静寂の中こんこんと水が流れる音。龍の口から湧水が流れ落ちています。この湧水は 長寿延命の水として愛飲されてきました。

薄暗くなり、もう一度大山寺へ。


歩いて20分の下り道。存外、明かりに乏しく危険です。

大山寺に着く頃にはすっかり暗くなりライトアップされた紅葉が映えています。昼間とは違う幻想的な光景です。

大山寺のライトアップされた紅葉を楽しんだ後、ケ-ブルカ-で再び阿夫利神社へ。
すべての絶景を見ようと欲張ると・・・ちょっと忙しないですね。


伊勢原市内の素晴らしい夜景が眼下に広がっていました。

境内に並べられた行灯(あんどん)。日本情緒あふれる光景です。

日がどっぷりと暮れる頃になるとケ-ブルカ-乗り場には長蛇の行列。ラ-メン店「阿夫利」で食事する予定でしたが、すぐに下山することに。
乗車するまで1時間以上待ちました。ただ思ったより寒くなかったのが幸いです。

帰りのケ-ブルカ-でもたっぷりとライトアップと夜景を満喫しました。