大学の魅力ある建物探訪

立教大学 旧図書館

関東地区には魅力ある建物を有する大学が多く存在します。

慶応義塾大学・三田キャンパス(東京都港区三田2-15-45)

大学構内に国重要文化財に指定された2件の建物を有しています。
その一つが「三田演説館」。慶応義塾の創設者・福沢諭吉等によって建設された日本最初の演説会堂です。
洋風の建物でありながら日本独特の「なまこ壁」が用いられているのが特徴。(外観のみの見学です)

もう一つは「旧図書館」。関東大震災と東京大空襲という二度の大災害をくぐり抜けてきた建物。赤レンガと花崗岩による秀麗な外観です。

早稲田大学・早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田1-6-1)

大学の構内に3つの博物館を有していて、一般に公開されています。
「演劇博物館」は坪内逍遥博士の古希に達した記念として、有志により設立。
演劇や映像の貴重な資料を取り揃えています。
様々な企画展も開催され、何度訪れても楽しめる博物館です。

「會津八一(あいづやいち)記念館」は東洋美術史研究家・會津八一博士が収集した作品・資料を展示。
ホ-ルの階段に飾られた「明暗(横山大観・下村観山合作)」は必見です。
この記念館は早稲田大学で2番目に古い建物で”東京都選定歴史的建造物”に選定。
内部は美しい柱頭を載く柱や扉の透かし彫りなど、随所に意匠が施されています。

早稲田大学の象徴、国重要文化財「大隈記念館」

東京女子大学(東京都杉並区善福寺2-6-1)

杉並区善福寺にある東京女子大学では11月に学園祭(VERA祭)が行われます。
この時は大学構内が一般公開されます。

構内には「本館」を初め多くの国登録有形文化財に指定された建物があります。
この建物群を見学するのを楽しみにしていました。普段は構内に入ることはできません。

「礼拝堂」

礼拝堂内は荘厳な雰囲気です。

ステンドグラスが美しい。フランスのノ-トルダム教会を模したものです。
パイプオルガンが備え付けられています。

国際基督大学(東京都三鷹市大沢3-10-2)

三鷹市にある国際基督大学は国際色豊かな大学。
敷地内に「泰山荘」という建築物群があります。1936年、実業家・山田敬亮が別荘として当地に建てたもの。
その後、この地に国際基督大学が創設されたため、泰山荘は大学の所有となりました。
大学の学園祭や東京都の文化財ウイ-クの期間に一般公開されます。
(通常、学園祭(ICU祭)は10月末もしくは11月初めに開催)

現存する建物「高風居」「書院」「待合」「蔵」「表門」「車庫」すべてが国登録有形文化財です。
「書院」

「待合」

「蔵」

茶室「高風居」

立教大学・新座キャンパス(埼玉県新座市北野1-2-26)

「立教大学聖パウロ礼拝堂」は建築家アントニン・レ-モンドにより設計され、1963年に完成。

高さ31mのベルタワ-に備え付けられた大中小の鐘が礼拝の時間を知らせます。

礼拝堂では年に数回、チャペルコンサートを開催。一般にも開放されています。

他にも、ゴシック調の建物が魅力の「東京大学」、秋には大学構内が美しい紅葉に染まる「学習院大学」など訪れたい大学が数多くあります。