埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」は見学ができる防災施設。中川や綾瀬川の浸水被害を軽減するために造られた施設です。
中川など5つの河川が台風などで水位が危険な状況になると、この施設が稼働します。
地下にある水槽に河川の水を取りこみ、それを江戸川に排水します。実際に水が取り込まれるのは年に7回ほどです。
東武ア-バンパ-クライン「南桜井駅」より徒歩30~40分です。
施設の見学会(事前予約制)の詳細については公式HPで確認して下さい。
今回は調圧水槽を見学する地下神殿コース(見学時間55分)
地下入口から調圧水槽まで116段の階段を下りていきます。
階段を下りていくと徐々に地下神殿といわれる神秘的な空間が見えてきます。調圧水槽は、長さ177m、幅78m、高さ18mの巨大な水槽。
地下に着くと係の方から調圧水槽の構造や役割について説明がありました。
水槽の底に泥が溜まった場合、天井にある搬入口から重機を下して泥を除去するそうです。
面白いお話しですね。
水槽内は驚くほどの広さで人が小さく見えます。今、SNSでパルテノン神殿のようだと話題のスポットです。
自重500トンの柱が59本も林立しています。天井を支え、水の揚力に耐えるためです。
第一立坑はトンネルから送られてきた水を調圧水槽に送り込みます。
ARアプリで調圧水槽に水が流れ込む疑似体験も。
ほかに、第一立坑の作業用通路から内部を見下ろせる”立坑体験コ-ス”、首都圏外郭放水の心臓部・排水ポンプが見学出来る”ポンプ堪能コ-ス”があります。
場外には泥水式シ-ルドマシンの面板が展示されています。首都圏外郭放水路トンネルの掘削工事で使われたものです。
江戸川の土手に上ってみると菜の花がきれいに咲いています。
「首都圏外郭放水路」は写真撮影に一度訪れてみたい場所です。