各地の湧水・名水を巡るのが大好きです。清らかな水が流れる音を聞いていると、心身共に癒されます。今回は東京都にある名湧水地を厳選して紹介します。
「二宮神社」「八雲神社」(あきる野市)
二宮神社の境内には豊富に湧水が湧き出る池があります。JR五日市線「東秋留」駅から徒歩5分。
水が透き通っており、泳いでいるカラフルな鯉が宙に浮いています
周りの木々が池に映っています。鏡のようです
東秋留駅から反対側に歩いて5分のところに「八雲神社」があります。
この神社の境内にも湧水の池があります。赤い柵が池に反射しています。抜群の透明度なのが分かりますね。
悠々と泳ぐ鯉
池に沈んでいる木々が芸術品のよう
この二つの神社は本当にお勧めです。池の透明度に驚きますよ。
はけの道(小金井市)
小金井市、野川の北側を東西に走る15~20mの崖。
その崖のことを”はけ”といい、はけの下にはいくつもの湧水点があります。
はけに沿った道を「はけの道」と呼んでいます。
JR武蔵小金井駅から徒歩圏内の”はけの道”に「貫井神社」と「滄浪泉園(そうろうせんえん)」があります。
「貫井神社」(小金井市貫井南町3-8-6)は森に囲まれた景勝の地に鎮座する神社。
境内には数か所から湧水が湧き出ています。
貫井神社は”小金井”の地名の由来となった場所。
昔は良質の水を”小金”と呼び、小金が湧き出る場所を”井”と言っていました。
「滄浪泉園」(小金井市貫井南町3-2-28)は明治・大正期に政治や経済界で活躍した”波多野承五郎〝の別荘跡。
滄浪泉園という名は政治家・犬飼毅が名付けました。(入園料大人100円)
園内に残る武蔵野の面影
崖を降りていくと、湧水を集めた池。池の付近に湧水点があります。
六郷用水「次太夫堀」(大田区)
六郷用水は江戸時代、徳川家康の命により開削された灌漑のための用水路。
その後用水路は消滅しましたが、近年大田区田園調布付近では湧水を生かして用水路が復元されました。
「六郷用水沿い洗い場跡」「旧六郷用水脇」の2ケ所が”東京の名湧水57選”に選出されています。
洗い場や水車を復元。用水路が日常に使われていた頃の風情が感じられます。
矢川緑地(立川市)
矢川緑地は住宅街に残る都会のオアシス。立川段丘から湧き出るいくつもの湧水ポイントがあります。JR中央線「西国立」駅より徒歩10分。
緑地の南側にある湿地では木道を歩きながら、アシやガマなどの草本類が観察できます。
矢川緑地を源とする全長1,3kmの矢川には緑鮮やかな水草が漂っています。
矢川沿いの民家には川に降りるための階段。矢川が住民の生活において重要な役割を担ってきたことが分かります。
竹林公園(東久留米市)
その名の通り竹林が美しい公園。自然の起伏を生かした園内には約2,000本の孟宗竹が群生。とても東京とは思えない景観が広がっています。
西武池袋線「東久留米駅」から徒歩10分。
公園の一角に湧水が湧き出る池があります。
湧き水がつくる小川、竹や樹木に囲まれた光景は深山幽谷の趣があります。
東京近郊にはまだまだ水が清らかな場所が多く存在しています。