南伊豆の名所「堂ヶ島」「松崎町」「下田」を巡ります。上野を出発し約3時間30分で伊豆急下田駅に到着。
まず堂ヶ島の「洞窟めぐり遊覧船」へ。日本の”青の洞窟”といわれる人気の観光スポット。
伊豆急下田駅から東海バス「宇久須」または「堂ヶ島」行に乗車し、60分で堂ヶ島バス停で下車。

遊覧船乗り場は堂ヶ島バス停から歩いてすぐです。
チケット売り場に行くと「本日強風のため欠航」の看板。多少風が吹いているが、遊覧船が欠航するほどではない・・・・と思う。
今回の旅で一番楽しみにしていた”青の洞窟”です。
お土産を売っていたお母さんによると遊覧船は洞窟内でUタ-ンするのでちょっとでも風が吹いていると危険なのだそう。きちんと調べてくればよかった。
堂ヶ島遊覧船に行かれる方は事前に運航状況を確認された方が賢明です。(堂ヶ島マリン公式HPで)

「天窓洞」を上から見られる遊歩道があります。

大きな穴がぽっかりと空いています。遊覧船はこの洞窟に海から入って行きます。上から差し込む光が海面に反射して美しいブルーになるそうです。
レストラン「魚季亭」の名物”鯛のぶっかけ飯”

(ちょっと食べた後なので見苦しいですね)

後ろ髪ひかれる思いで次の「松崎町」に。バスで8分ほど
松崎町は「なまこ壁」で有名な場所。なまこ壁は日本伝統の壁塗りの様式です。
目地の盛り上がった形がなまこ(海鼠)に似ていることから名前が由来しています。

全国でも希少となったなまこ壁の建物が町内には多く残されています。
明治商家「中瀬邸」は明治中期に呉服商家として建てられました。
ここの離れでは松崎町でロケを行った映画・ドラマの作品を紹介。山田孝之さん、綾瀬はるかさん主演の人気ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」は松崎町で多くロケされており、ロケ地マップが置かれていました。(入場無料)

「伊豆の長八」と呼ばれる漆喰(しっくい)芸術の名工、入江長八は松崎の出身。左官が壁を塗る鏝(こて)で絵を描く鏝絵という独自の分野を築きました。
「伊豆の長八美術館」や浄感寺内の「長八記念館」で作品を見ることができます。
長八記念館(入場料500円)の中に入るとお寺の方が案内をしてくれます。
浄感寺本堂の天井絵”雲龍”は四隅から見る表情が、それぞれ喜怒哀楽を表しているのだとか。天井全面に描かれたスケ-ルの大きい作品です。


無料休憩所ともなっている「伊豆文邸」横の公園には足湯が設置されています。少々熱めの湯でしたが、歩いて疲れた足には有難い足湯です。
バスタ-ミナルから「下田駅」行のバスに乗車し下田まで戻ります。
下田駅から10分歩いて最後の訪問地「ペリーロ-ド」へ。

かつて幕末に黒船で来航したペリー提督が下田条約凍結のため了仙寺に向かって歩いた道。
平滑川(ひらなめがわ)沿いには石畳の道が続き、柳並木が独特の風情を感じさせます。
両側にはカフェやアンテ-クショップが軒を連ねてます。

「草画房(そうがぼう)」は大正時代に建てられた古民家を改装した人気のカフェ。
店内には広い座敷もあり、どこか懐かしさを感じます。

外に出る頃には街灯にあかりがともりました。なんとも風情のある光景です。

今回は「南伊豆フリ-乗車券」(東京出発の場合6270円)を利用しました。往復の普通運賃、バス乗り放題の大変お得なチケット。残念ながら昨年6月をもって廃止されました。将来このチケツトの販売が復活することを切に願っています。