ときわ路きっぷを利用して茨城県の「五浦海岸」、「大洗磯前神社」を巡ります。
「五浦(いづら)海岸」は茨城県の最北端に位置します。
大小の入り江や磯、そして高さ50mの断崖で形成される風光明媚な海岸。「日本の渚百選」に選定されています。
明治時代の教育者、文人・岡倉天心がこよなく愛した五浦海岸。その縁で横山大観や下村観山などの高名な弟子たちも五浦に移住。
五浦の作家たちの業績を紹介するため「天心記念五浦美術館」が設立されました。
まずJR大津港から大津岬灯台に向かいます。
公共交通機関は平日に「北茨城コミュニティ」のバスが運行されていますが、土、日、祝日は運休。その場合、交通手段はタクシ-か徒歩になります。
大津岬灯台は昭和35年初点灯の比較的新しい灯台。内部は非公開です。

隣接する五浦岬公園からは「関東の松島」とも言われる五浦海岸の絶景が一望できます。


映画「天心」で使用されたロケセットが無料で公開されています。


先に進むと「茨城大学五浦美術文化研究所」があります。
岡倉天心の住居跡に設立。旧天心邸や六角堂が見学できます。(入場料400円)
六角堂は明治時代に岡倉天心が設計した六角形の建物。五浦海岸のシンボルとして永く愛されてきましたが、東日本大震災に伴う津波の直撃を受け流失。
2年後の2012年4月に再建されています。

旧天心邸


大津港駅まで歩いて戻ります。
次は「大洗磯前(おおあらいいそさき)神社」に向かいます。JR常磐線で水戸まで戻り鹿島臨海鉄道に乗り換えて大洗で下車。
循環バス「海遊号」に乗り15分、大洗磯前神社下で下車です。

大洗磯前神社は海上安全と家内安全を祈願する古社。社殿は江戸時代に水戸光圀の命で復興。茨城県の文化財です。

鳥居越しに見る太平洋。フォトスポットとして人気の場所です。


大洗海岸の岩礁に立つ「神磯の鳥居」。絶好の日の出スポットです。SNS映えすると大変な話題になりました。
「鳥居が立つ岩礁に荒波が砕け”しぶき”が舞う光景」を期待していましたが、この日は波静かでした。
いつか鳥居越しの日の出が見られますように