長野県松本市は400年以上の歴史ある城下町。古くから信州の交易・交流の中心地として賑わってきました。
西には3,000m級の北アルプスの山々が連なる自然に恵まれた都市です。
初めての松本市でいくつかの名所を巡ってみます。
まず松本市のシンボル「松本城」へ。以前から行きたいと切望していたお城です。桜が満開でした。
松本城は安土桃山時代-江戸時代初期、石川数正(かずまさ)によって築城。現在、天守は国宝に指定されています。
料金や観覧時間などの詳細は公式HPで確認して下さい。
松本城の埋門にかかる「埋の橋(うずみのはし)」は鮮やかな朱色が特徴。
黒い漆塗りの壁をもつ松本城の外観とのコントラストが映えて、絶好の撮影スポットです。
天守のライトアップは年間を通して行われています。昼間とは違った幻想的な世界へと引き込まれます。
桜の時期には本丸庭園で「夜桜会」が催され雅楽などの演奏やお茶席が設けられます。
人気のイベント”光の回廊”
夜のライトに照らされた桜は一層美しさを際立てています。
「開智学校」(松本市開智2-4-12)は明治9年に完成した疑洋風建築の建物。
文明開化の時代を代表する建築物で令和元年、国宝に指定されました。
JR松本駅から松本周遊バス「タウンスニ-カ-」北コ-スに乗車し、旧開智学校で下車です。
料金や開館時間などの詳細はこちらで確認して下さい。(現在、耐震工事のため休館中)
正面には車寄せがあり、屋根上の八角の太鼓楼やエンジェルが描かれた校名看板など疑洋風建築の特徴が随所にみられます。
「旧松本市尋常高等学校」(松本市県3-1-1)本館は大正9年、講堂は大正11年に竣工した建物で国の重要文化財。
西洋建築様式を木造建築に応用したもので当時の公共施設に多く用いられた様式です。
JR松本駅から松本周遊バス「タウンスニ-カ-」東コ-スに乗車し、13分で旧松本高校バス停で下車です。
本館・講堂は一般開放されており教室や復元校長室は自由に見学できます。隣接する「旧制高等学校記念」は有料(大人310円)です。
松本市はお水がおいしいと評判の土地。北アルプスなどの山々から集まった地下水が豊富で、市内には多くの井戸が現存しています。
平成20年には 「まつもと城下町湧水群」 として”平成の名水百選”に選定されました。
「源智(げんち)の井戸」(松本市中央3-7)は一番知られている井戸。この井戸は毎分約200リットルの湧出量を誇ります。遠くから水汲みにくる人たちも多いようです。
観光客に人気の商店街「なわて通り」
至る所に”かえる”をモチ-フした石像を見かけます。以前、なわて通りに沿うように流れる女鳥羽川には「河鹿蛙(かじかかえる)」が多く生息。近年、川が汚れ蛙は消えました。
地元の方々が、もう一度水のきれいな活気ある通りにしようと「かえる大明神」を祀ったことから蛙がシンボルに。
信州の古都、松本は旅情あふれる魅力いっぱいの場所です。またいつか訪れることを楽しみに帰ります。