修善寺は伊豆で最も歴史のある温泉地。紅葉の名所としても有名です。
関東で最も遅く紅葉を迎える場所の一つで11月下旬に見頃となります。
以前、ミシュラン・グリーンガイドで2つ星に輝いたこともある観光地です。
伊豆急行線修善寺駅から東海バス「修善寺温泉」行バスで10分、終点で下車。
バス停降りてすぐに「修禅寺」があります。
平安時代初期に弘法大師による開基と伝えられています。山門は平成26年に修復。ここに収められている「金剛力士像」二体は全国でも稀な藤原時代の作です。
「水屋」では手と口を清めますが、ここの水屋は源泉かけ流しの温泉。約60度でちょっと熱めでした。
境内の紅葉は大分終わりに近づいていました。でも至る所に風情ある様子が見られます。竹林と紅葉が一緒に見られるのは素晴らしい景観です。
”紅葉とお地蔵さん”なんだか気持ちがほんわかします。
「日枝神社」の境内では2本の杉の根元が一つになった樹齢800年の”夫婦杉”が見られます。また県の天然記念物になっている”一位樫”もみられ、樹木のパワ-が感じられる場所です。
階段の脇には願いをこめた「玉依の花」と呼ばれるものを奉納する掛所があります。
花びらをデザインした可愛い飾りです。
桂川の河原にある「独鈷(どっこ)の湯」は修善寺温泉発祥の湯。弘法大師が少年の孝行にうたれて湧き出させたという逸話があります。
現在は入浴・足湯とも禁止。足湯はすぐ近くに「河原湯」、独鈷の公園に「リバ-テラス・杉の湯」があるのでそちらで入ることができます。
少し先に行くと「桂橋」があります。修善寺には桂川に架かる5つの赤い橋があり、それぞれに恋の言い伝えが。
5つ全ての橋を願いをかけながら通ると恋が実るといわれています。
この桂橋は”結ばれ橋”という別名があります。
老舗の「新井旅館」。温泉地にふさわしい風情ある建物です。明治から昭和にかけて数々の文人墨客が定宿としていました。この建物は国の有形登録文化財です。
橋を渡って左に行くと修善寺一のインスタ映えスポット「竹林の小径」に出ます。
小径の中央には木製の丸いベンチ。ここに寝そべって写真を撮るのが人気となっています。私も恥ずかしながら挑戦してみます。
爽やかな微風が吹いていて非日常の世界です。暫くベンチに寝転がっていました。
竹林は風で葉が触れ合う音が心地いいですね。
反対方向に歩いていくと「楓(かえで)橋」です。この橋からは真っ赤に紅葉したカエデが見られました。
最後に伊豆最古の木造建築物「指月殿(しげつでん)」へ。温泉地のはずれにひっそりと佇んでいます。その外観には長い年月を経てきた重みを感じます。
修善寺で暗殺された源頼家を弔うために北条政子が寄進したものです。
源頼家の墓所
ワンコインの蕎麦で有名な「十割そば さくだ」。ここは500円で蕎麦のコ-ス料理が頂けます。テレビ番組で何度も紹介されていました。
長蛇の行列になっており、営業終了までに自分まで順番が回ってくるか心配です。なんとか最後から2番目で入店。
十割の蕎麦を「塩そば」「ぶっかけそば」「そば湯」と頂きました。天ぷらもついています。この値段で商売になるのかこちらが心配になります。他にお客さんもいなかったので店主さんとお話をさせてもらいました。
店主さん曰く、”もういい加減年だから儲けるつもりもない、お客さんに喜んでもらえればいい”と話されていました。奥様共々気さくで多くのお客さんに慕われているのがわかりました。
修善寺は観光スポットがコンパクトに詰まっています。