世界遺産「白糸の滝」と「富士山本宮浅間大社」

富士山本宮浅間神社

静岡県富士宮市にある「白糸の滝」と「富士山本宮浅間大社」を巡ります。
白糸の滝へはJR身延線富士宮駅から小田急静岡バス「休暇村富士」行に乗車し、30分で白糸滝観光案内所前バス停で下車。

白糸の滝は「日本の滝百選」に選ばれている名瀑。国の名勝及び天然記念物です。
売店が並ぶ脇から約110段の階段を降りて行きます。

展望台から見る滝と滝見橋。

高さ20m、幅150mの湾曲した岩壁から大小数百の滝が流れ落ちています。
富士山の雪解け水が地層を伝い湧出たもの。

白糸の名にふさわしく、幾筋もの絹糸が垂れているような優雅な姿。
滝壺近くまで行くと水しぶきが降りかかります。マイナスイオンをたっぷりと浴びます。

「お鬢水(おびんみず)」側の展望台からはダイナミックな白糸の滝が見下ろせます。

「音止の滝」は落差25mの豪快な滝。轟音をとどろかせて水が流れ落ちています。
今は工事中で、小さな仮設足場の展望台があるだけです。滝の横からちょっと眺める程度。
以前、来た時には迫力ある滝の全容が見えていました。
(現在、工事は終了しています)

「富士山本宮浅間大社」はJR富士宮駅から徒歩10分。
全国に1300余りある浅間神社の総本宮で、駿河国一宮。富士山を神体山としています。
富士山の8合目以上は大社の境内で、山頂に奥社があります。

「拝殿・本殿」は徳川家康の造営によるもので、本殿は国の重要文化財。

「湧玉池」は富士山の雪解け水が何層にもなった溶岩の間を通り、長い年月をかけて湧出しています。
「平成の名水百選」の一つで、国の特別天然記念物。

池の透明度は抜群で水草が美しく揺らめいています。あまりの透明度に泳いでいる鯉が浮んでいるように見えます。
息をのむ美しさに多くの方たちが池の周りに佇んでいました。

古より富士山の登山者はこの池の霊水で禊(みそぎ)をしてから登山を始める習わしがありました。

二之鳥居の前にある「お宮横丁」、ここで地元名物”富士宮やきそば”を頂きます。
太めの麺がモチモチで、具のお肉が香ばしく味付けされています。期待していた以上に美味しいやきそばです。

最後に「静岡県富士山世界遺産センタ-」へ
赤い鳥居(富士山本宮浅間神社の一之鳥居)と富士山を逆さにしたような建物の取り合わせが人気のビュ-スポットになっています。

この施設では1階から6階までらせん階段でつながっていて、そこには富士山の風景が投影されています。
階段を登るだけで富士山登山の疑似体験ができます。

「白糸の滝」「富士山本宮浅間大社」は共に、世界文化遺産”富士山”の構成遺産に登録されています。富士山の麓に位置し、登山口がある富士宮市。市内どこからでも富士山を仰ぎ見られる贅沢な場所でした。