1995年に世界遺産に登録された「白川郷」と「五箇山」は日本有数の人気観光地。
白川郷は岐阜県飛騨地方の最北端に位置し、大小100棟以上の合掌造りの家屋が現存しています。冬の時期には夜間にライトアップが実施されます。(通常全6回)
毎年、大勢の観光客が訪れる大人気のイベント。展望台からは村全体のライトアップが見られ”日本昔ばなし”に出てくるような風景が広がります。
段々と日が暮れてきました。
夜間ライトアップの時期には展望台まで長蛇の行列がつくられます。
時間を考え展望台に行くのは断念。持参のライトをたよりに集落を散策することに。
暗闇の中、道の脇に流れる小川に足を踏み外さないように注意しながら歩きます。
合掌造りの民家に明かりがともっていく様は、なんとも言えない情緒があります。
茅葺き屋根に積もる雪、雪国の風情が感じられます。
”茅葺き屋根のうえに満月”いい光景ですね
江戸時代に建てられたお寺「明善寺」も茅葺き屋根の合掌造り。庫裡(くり)は白川郷で一番大きい建物です。
田んぼに水が張っている所では、水面に茅葺き家屋が映し出されています。幻想的です。
国の重要文化財「和田家」の2階からは集落が一望。そこからみられる風景はまるで絵本の世界です。
五箇山は富山県の南西端に位置し合掌造りの建物が点在しています。五箇山は相倉集落と菅沼集落からなり、今でも人々の生活が営まれています。
相倉集落には20棟の合掌造りの家屋が現存。このあたりは豪雪地帯でかつては人があまり踏み入れない秘境の地でした。
平家の落人伝説もあり「落人のかくれ里」と言われていました。現状の風景が永い時を経ても残された理由がそこにあるのかもしれません。
集落内には合掌造り家屋の資料館や民宿、飲食店があります
雪がしんしんと降っており、まさに”日本の原風景”です。
集落をゆっくりと散策。道路は雪かきがされているので普段の靴でも負担なく歩けます。
駐車場から5分ほど上った所に集落を一望できる展望エリアがあります。ここからの光景は度々、メディアで紹介されています。
今でも白川郷、五箇山では地元住民の方々の営みが延々と続いており、相互扶助の精神が根付いています。
茅葺き屋根の葺き替えの時には住民の方たちが助け合って作業するそうです。日本の良き伝統がここには残っています。
気持ちが塞いでいる時、疲れていると感じた時に訪れてみたい場所です。