「富岡製糸場」絹産業の世界文化遺産を訪ねて

富岡製糸場 繰糸場

群馬県は古くから養蚕、製糸産業が盛んでした。絹産業に関する文化遺産も数多く残されています
「富岡製糸場」は1872年に創立された、日本初の本格的な製糸工場
フランスの技術を導入した官営工場で、当時は世界最大級の規模を誇っていました
2014年に”富岡製糸場と絹産業遺産群”として世界文化遺産に登録
今では多くの観光客が訪れる人気スポットです


上信電鉄・上州富岡駅から徒歩10分
入場料大人1,000円。開場時間などの詳細はこちらを参照して下さい
オプションとして解説員によるガイドツア-(別途料金、大人200円)も行われています

入場してすぐ正面に国宝・東置繭所。設立当初に建てられ、主に繭を保管する倉庫として使われました
木材で骨組みを造り、壁には煉瓦が用いられています。煉瓦はフランス積み、壁は厚く頑丈にできています

展示スペ-スでは富岡製糸場の歴史や建物などについて展示品や映像で解説しています。

当時のままに残されている旧事務所。現在は観光案内所・売店となっています

2020年に国宝・西置繭所が公開。足掛け6年の保存整備工事が行われました

東繭倉庫とほぼ同じ造り。当初は1階の北半分は柱のみの造りでした
現在のような煉瓦積みになったのは1981年。1階は平積み、2階はフランス積みです

1階はガラスで囲まれた展示スペ-ス。2階は貯繭空間が再現されました

富岡製糸場一番の見所、国宝・繰糸所。繭から生糸を取り出す作業が行われていました

1966年以降に設置された国産の繰糸器がずらり。ここでは繰糸器を使った実演が行われます

この建物は「トラス構造」という建物内部に柱のない建築工法を採用。採光のためガラス窓も多く取り付けられました

指導者のフランス人ポ-ル・プリュナや技術者、女性教師の住居跡

富岡製糸場では働く工女さんの教育機会を確保するため、工女余暇学校の制度がありました
当時使われていた教室も残っています

女工さんの「寄宿舎」跡

富岡製糸場の入口手前にある「旧韮塚製糸場」。富岡製糸場を模範として設立された民間製糸場です。日本で最古の民間製糸場とされ、日本で現存する唯一の建造物