群馬県高崎市にある紅葉名所を巡ります。
標高190mの観音山の山頂にある「高崎白衣大観音」
高崎市のシンボルとして昭和11年に建立されてから高崎を見守ってきました。高さ41,8mの観音像は建設当時、東洋一の大きさを誇っていました。
JR高崎駅西口より「ぐるりん観音山線」に乗車し20分で観音山頂バス停下車です。

母性を感じさせる穏やかな顔をされた観音様です。
周囲には真っ赤に色づいたモミジ。清らかな心を表す白衣とのコントラストが際立った美しさです。

歩いて20分、もう一つの紅葉名所「徳明園」

観音山丘陵の斜面に高低差を利用してつくられた日本庭園。紅葉時は大勢の観光客が訪れます。(入園料は洞窟観音共800円)


スモ-クによる演出もおしゃれ。所々には名工「楽山」が作った石像が置かれています。池の中央には浦島太郎の像。皆さん、見落としがちです。

園内では枯山水もみられます。
隣接する「洞窟観音」。ここは山田徳蔵さんという方が私財を投じて掘られた洞窟です。
「世のため」という信念から約50年もの歳月をかけて完成。スコップやつるはしなどを使い人力だけで造りあげたそうです。

中に入るとひんやりとして空気感が変わります。

坑道がまっすぐ続いています。静寂で神秘的な雰囲気。坑道の脇には水が流れています。その音が洞窟内に響いて、ちょっと不気味です。

先を進むと御影石に彫られた多くの観音像。名工「楽山」が生涯をかけて彫刻したものです。
洞窟内の景観は異次元の世界。
神奈川県大船にある「田谷の洞窟」に似ています。どちらも長い年月をかけた手掘りの洞窟。
紅葉を満喫し高崎駅に戻りました。時間があるので歩いて10分の「高崎城址」へ。
1989年に井伊直政が築城したとされています。

三の丸のお堀。春には桜の名所になります。



県の文化財に指定されている「乾櫓」と「東門」。(双方とも市内の下小鳥町にあったものを昭和55年に当地に移築・復元)
高崎市には「榛名湖・榛名富士」という素晴らし紅葉名所があります。ロ-プウェイで榛名富士の頂上まで行けます。そこから一望できる榛名湖の紅葉は絶景でした。
そして一気に気候が変化し、眼下一面が雲海に。大自然の神秘が感じられた瞬間でした。