千葉県銚子市にある絶景を巡ります。
銚子では県内で最も古い中生代の地層が見られます。その地質が数々の素晴らしい景観を作り出しています。
JR銚子駅から「銚子電鉄」に乗車。乗り込んだ銚子電鉄の車両が”岩下の新生姜”とコラボした「ピンクニュ-ジンジャ-号」でした。
車内のカラフルな飾りにビックリです。
君ヶ浜駅で下車し広大なキャベツ畑のなかを歩きます。5分で目的地「君ヶ浜しおさい公園」に到着。
君ヶ浜は「日本の渚百選」に選定された、約1kmの美しい海岸。
ほとんど風がないにもかかわらず、豪快に高波が打ち寄せていました。
”真っ青な空と海”気持ちよく歩ける海岸です
遠くに「犬吠埼灯台」が見えています
犬吠埼灯台は三方を海に囲まれた海食台地の上に位置しています。1874年につくられた高さ32mの西洋式灯台。
近代化産業遺産に登録されており、2020年には国の重要文化財に
”日本で登れる灯台”の一つで99段のらせん階段を登っていきます。(入場料大人300円)
灯台の上からは360°の雄大な景色。「日本一早い初日の出」が見られる場所です。
資料展示館では永く沖ノ島灯台で使用されていた国産第一号の「一等レンズ」を展示。
灯台前にあるフォトジェニックなスポット「白い郵便ポスト」
2012年のホワイトデ-に設置されたことから「恋愛が成就するポスト」といわれています。郵便物は一日一回収集されます。
海岸に向かう歩道を降りていくと国の天然記念物「犬吠埼の白亜紀浅海堆積物」が見られます。
恐竜が生きていた白亜紀の地層が地表で見られるのは関東地方ではここだけ。
歩いて銚子電鉄の「外川駅」へ。
外川駅は昭和のレトロ感満載の駅舎。テレビのロケにも使われています。
この駅では銚子電鉄の「ぬれ煎餅」も販売。銚子に行くたびにお土産に購入しますが、お世辞抜きに美味しい。
銚子電鉄にはおしゃれな駅舎も多いですね。
外川、港町の佇まいも風情があり大好きな風景です。
外川漁港で見られる「犬岩」、千騎の兵が立てこもったと言われる「千騎ヶ岩」。どちらも源義経に関する伝説が残っています。
国の名勝及び天然記念物。
更に歩いて今回のメイン「屏風ヶ浦」です。
屏風ヶ浦は刑部岬まで10kmにわたる海食崖。高さが30m~60mの崖が屏風のように延々と続いています。
この景観が英仏海峡のド-バ-に似ていることから「東洋のド-バ-」と呼ばれています。
ここも国の名勝及び天然記念物。
崖の上では風が強いことを活かして30基の風車が稼働しています。
遊歩道を歩けば雄大な自然美が間近に見られます。
しばらく歩いて行くと途中から急に道が劣化しており、通行止めに。ここから引き返します。
地層が平行に広がっているのがよく分かります。100万年前から300万年前の地層。
地球の生い立ちが感じられる場所です。
帰りは遊歩道に接した名洗町の集落から歩いて銚子駅に戻りました。30分あまりで駅に到着です。思っていた以上に銚子駅が近いので驚きました。
銚子ジオパ-クは絶景の宝庫。「犬吠埼(灯台)」、「屏風ヶ浦」は一生のうち一度は見ておきたいですね。
他の銚子見所
「地球が丸く見える展望台」(銚子市天王台1421-1)
愛宕山の頂上に位置し屋上の展望デッキからは360°の大パノラマ。
右手には屏風ヶ浦が見えています。
「飯沼観音」(銚子市馬場町1-1)
坂東33観音霊場の第27番札所。全国から参拝者が絶えない名刹です。
「ヤマサ醤油工場見学・しょうゆ味わい体験館」(銚子市北小川町2570)
ヤマサ醤油では工場見学を実施。しょうゆ味わい体験館では楽しみながら醬油のことを学習します。記念品として「卓上しょうゆ」が頂けます。