群馬県上毛三山の一つ「赤城山」は10月中旬から11月下旬に紅葉の見頃を迎えます。
JR両毛線「前橋」駅北口の6番乗り場からバスに乗車し、赤城山ビジタ-センタ- までは約70分(土・日・祝日直通あり、平日は乗換)
今回は赤城山ビジターセンタ-から小沼→鳥居峠→覚満淵→大沼のル-トで歩きます。
ビジタ-センタ-から県道を鳥居峠方面に向かって歩き、峠の手前で小沼へのハイキングコ-スに入ります。坂道を20分ほど登ると「小沼」に到着です。
小沼は周囲1kmほどの小さな湖。30~40分で湖を一周できる小路があります。
大沼と比べると訪れる人も少なく、大変静かです。水も驚くほどの透明度。
砂浜になっている所があり、プライベ-トビ-チのようです。
せっかくなので、そこで早めの昼食を取り暫く美しい紅葉と湖面を眺めていました。
再び県道まで戻り「鳥居峠」に向かいます。峠からは大沼や黒檜山を望むことができます。
利平茶屋方面には雄大な山々の景色が見られます。この鳥居峠には以前、麓の利平茶屋とを結ぶケ-ブルカ-「赤城登山鉄道」が通っていました。
昭和32年に開通しましたが、わずか10年で廃線に。
「赤城山頂記念館」では旧山頂駅の駅舎やプラットフォームが現存しています。平成30年にこれらが国登録有形文化財に指定されました。
この鳥居峠は「雲海」が見られる場所としても有名。6月から11月頃まで雨の後など冷え込んだ早朝に見られるそうです。一度見てみたいものです。
峠を降りて覚満淵に向かいます。
「覚満淵(かくまんぶち)」は周囲1kmほどの小さな湿原で「小尾瀬」と呼ばれています。
一周、約30分の木道が整備されています。ここは湿性植物や高山植物の宝庫でミズバショウも自生しています。
最終目的地「大沼」へ。大沼は赤城山最大のカルデラ湖。
冬には氷上ワカサギ釣りが楽しめる場所として知られています。
小沼の静かな湖面に美しい山々の紅葉が映し出されています。
湖の東岸には「小鳥ヶ島」と呼ばれる半島状の岬があります。
ここには赤い社が鮮やかな「(大洞)赤城神社」が鎮座しています。
全国の約300社ある赤城神社の総本宮。赤城神社は女性の願掛け神社として有名です。
赤城神社に参拝した後に静かな湖でゆっくりと過ごすのもいいですね。