「新日本三景」三保松原

三保の松原

静岡県清水市の三保半島に位置する「三保松原」は”新日本三景”の一つ。
1916年に実業之日本社が新しく日本三景を決定するため「婦人世界」の読者から投票を募りました。
その結果、大沼(北海道)、耶馬渓(大分県)と共に 三保松原が最高得票で新日本三景に 選ばれました。
三保松原は”日本三大松原”にも選ばれています。

今回はバスツア-で訪れました。駐車場から海岸までは「神の道」といわれる、老松に囲まれたボ-ドウォ-クを歩いて行きます。
神の道は「羽衣の松」に来臨した神様を“御穂神社”まで向かい入れる道。神の道を歩いていると厳かな気持ちになります。

三保松原は約7kmの海岸に約3万本の松が生い茂っています。広い砂浜は解放感たっぷりです。

羽車神社は御穂神社の離宮。この神社では石に願い事を書いて納める風習があります。社の脇にはたくさんの石が置かれていました。

羽車神社の隣にある「羽衣の松」。天女が地に降り立った時に羽衣をかけたとされる松。現在の松は三代目です。

「砂浜に打ち寄せる白波と富士山」の風景は江戸時代から浮世絵師・歌川広重をはじめ多くの絵師たちに描かれています。
雲一つない美しい富士山が見られて幸運です。噂に聞いていた以上の絶景でした。

2013年、富士山が世界遺産に登録された時の構成資産の一つになりました。そのことで一層観光地としての認知度が向上しましたね。

三保松原の景観を維持するためには海岸浸食対策や松の保全など様々な課題があるようです。古より人々を魅了する三保松原の風景。いつまでも守ってほしいものです。