「四方懸造り」のパワ-スポット笠森観音

笠森観音 観音堂からの眺め

千葉県長生郡の「笠森観音(笠森寺)」は坂東三十三観音の第三十一番所。天台宗の開祖・最澄が開いたお寺です。
太陽の通り道“ご来光の道”上にあるパワ-スポットのお寺として知られています。

JR外房線・茂原駅から小湊鉄道バス「上総牛久駅」行に乗車し、笠森バス停で下車。
約110段の石段や一部切通しになっている女坂を歩いて観音堂に向かいます。

参道の途中には「子授楠」があります。楠の根元には人が一人通れるような穴が空いていて、この穴をくぐると子供に恵まれると言われています。
手前は階段になっているので、足元に気を付けながらくぐっていきます。
楠の横には子授観音像がやさしいお顔で鎮座しています。穴からちょうど覗きこめるように配置されています。

近くには樹齢500年といわれる「三本杉」。根元が完全に一体化した3本の杉です。幹回りが3mを越えています。

観音堂は大岩の上に建てられたお堂。四方が長い柱で支えられている舞台造りです。この「四方懸造り」と呼ばれる建築手法の建物は日本で唯一、ここだけです。
懸造りとは木組みに釘を一切使わない工法。観音堂は国の重要文化財です。
是非、一度は見ておきたい建築物です。

靴を脱ぎ、急な階段を上って観音堂の上部に。階段の上で拝観料300円を支払います。
「拝観時間=(4月~9月)8:00~16:30,(10月~3月)8:00~16:00」

高さ30m、四方の回廊からは雄大な房総の山々を望むことができます。
”空中寺院”と呼ぶにふさわしい佇まいです。
眼下に広がる広大な自然林は、国の天然記念物。この自然林は笠森観音が建立された延暦年間より伐採が禁止されてきました。

笠森観音では、強力な開運パワ-があると評判の”黒招き猫”が人気。子宝・恋愛成就などにご利益があると言われています。
行かれた際にはお求めされてはいかがでしょうか。